保険料削減と残業時間削減を通信型ドライブレコーダー導入の効果とは
（株式会社湘南運輸倉庫）

1日たりとも配送を止めない

食料品配送に携わる事業者として「何があっても配送を止めることのないように」という想いで創業時から取り組んできました。現在は、酒類や食料品以外にも取り扱いの幅を広げ、大型トラック・小型トラック・自社倉庫をうまく運用する事で、配送プラス保管という付加価値を生み出しながら、費用を抑えた効率的な配送方法を提供しています。

配送業務の状況が把握できず一苦労

通信型ドライブレコーダーを導入する前は、日々の配送業務の中で課題がありました。以前はいったんトラックが出発すると、その後のドライバーと事務所との連絡手段は電話だけだったので、今どこで何をしているかを把握するのは難しい。「仲間のトラックの荷卸しを手伝いに行って欲しい」と電話をしても、「まだ自分の配送が終わっていない」とドライバーに断られてしまうなど、ドライバーの状況が分からない中で調整をするのは一苦労でした。
また、自社トラックが事故を起こしてしまった時に、ドライバーの話と相手方の話が大きく食い違って、示談交渉が長引いて困ったこともあります。
事故のために翌年の保険料が上がることになってしまったちょうどその時、ドライバーが記録した事故映像がニュース番組で大きく取り上げられていたのを見て、思い切って導入を決めました。

通信型ドライブレコーダーのおかげで効率も信頼性も向上

パイオニアの通信型ドライブレコーダーは、映像が鮮明で夜間や雨天時の路面状況までよくわかります。また、走行軌跡や速度など走行実績が管理画面上で確認できるので、荷主企業に対して事実をもとに説明責任を果たせます。例えば、私たちが出入りしているある工場では近隣住民との取り決めで進入経路が決まっていますが、走行軌跡をプリントアウトするだけで約束通りのルート・速度を守っていると示せます。しっかりと運行管理を行っていることは、私たちの付加価値につながると考えています。
中でも、通信型ドライブレコーダーを導入した一番のメリットは、事務所にいながら56台ある自社の車両がどこにいるかリアルタイムに把握できることです。荷物が積みきれないトラックの応援に近くのドライバーを向かわせたり、荷主や配送先に対して、到着の遅れを「近くまで行っているのでもうすぐ着きます」とドライバーにわざわざ確認することなく伝えられるなど、業務が効率化しただけでなく信頼性向上にもつながっています。
先日、自社の大型トラックが福井県のトンネル内で事故に遭ったのですが、リアルタイムにメールで通知され、ドライブレコーダーの映像でドライバーの命に別状はなさそうだとすぐに状況把握ができました。通信型ドライブレコーダーを導入して本当によかったと思ってます。

危険運転をなくした結果、保険料削減に

急ブレーキを防ぐことは事故だけでなく荷崩れも防ぐことになるので、安全運転面で特に重視しています。危険挙動がメールで通知されるので、事務所にドライバーが戻ってきたら「なんで急ブレーキ踏んだの?」と聞くようにしました。通信型ドライブレコーダー導入当初は日に100件もの通知メールがきていましたが、日々の声がけを続けることで半年後にはほぼゼロになり、事故もほとんどなくなりました。結果、保険料は次回の更新で15〜20%削減できる見込みです。

業務のムダを洗い出し、残業時間削減も実現

今までは細かく配送業務の実態を把握するのは難しかったのですが、自動日報作成機能などで業務実績が見えるようになり、ムダをなくすことができました。例えば、配送工程や時間から高速道路利用の妥当性を判断できたり、予定外の場所へ向かった軌跡から事情を確認したりすることで、業務改善に取り組みました。結果、配送業務の効率化が図れ、ドライバーの総残業時間が約20%削減できました。

従来のやり方では非常に煩わしかった手間や事後処理の時間もほとんどなくなり、本当に助かっています。業務が効率的になった事で、会社としても新しい仕事に取り組むことができます。無事故期間を継続しているドライバーの頑張りに対して臨時褒賞なども検討しながら、新しい刺激ややりがいをもたらしてくれる仕事を今後も更に手掛けていこうと考えています。

当日はお忙しい中、取材にご協力頂きましてありがとうございました。
パイオニアは今後もビークルアシストを通じて皆さまのビジネスをサポートしてまいります。