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サービス紹介
導入事例
フジ建設株式会社様

複雑な配車プランを、スムーズに、安全に遂行できる
(フジ建設株式会社)

フジ建設株式会社

業種
産廃業・リサイクル
導入台数
100台
課題
クラウド型運行管理サービス ビークルアシスト 導入事例集をダウンロード

廃棄物処理業、解体工事業、道路清掃業を柱とする「フジ建設株式会社」。主に廃棄物処理の分野での運行管理と安全運転の実現のために、パイオニアの「ビークルアシスト(Vehicle Assist)」を活用しています。インタビューでは、導入のポイントを専務取締役の植木祐介さんと総務部の松浦教倖さんにうかがい、業務での活用法や使ってみて効果を感じたポイントを、人財・車両重機事業部の野元幸博さんと、引き続き松浦教倖さんにうかがいました。

フジ建設は2018年8月から「ビークルアシスト」を導入し、現在では社用車の全車両約100台に設置されています。

事故対策を重視し、他社製品からスイッチ

まず、専務取締役の植木さんと総務部の松浦さんに「ビークルアシスト」を導入された経緯をうかがいます。

「廃棄物処理の業務でしばしば事故があった状況を改善したいという理由がありました。それまでは他社の運行管理システムを使っていたのですが、導入していた商品には、ドライブレコーダーの機能がなかったのです。

『事故防止のためには、ドライブレコーダーを入れなければならないだろう』ということで、日報管理機能も兼ねられる『ビークルアシスト』を選びました」(植木さん)

元々どれぐらい事故があったのでしょうか。

「事故は多い時で月2件程度でした。それが『ビークルアシスト』を導入してからは、重大な事故が減っている感覚があります」(松浦さん)

事故削減のために、「ビークルアシスト」をどのように役立てられたのですか。

「事故が起こってしまったときは、前後の映像と音声のデータを検証し、状況を再現して顧問に分析していただいています」(植木さん)

フジ建設のサービスに関わる車両

「分析の際は『ビークルアシスト』の機能をフルに利用していますね。詳細なデータが取れるので、重宝しています。会社の顧問に警察のOBの方を迎えていまして、その方が『ビークルアシスト』の映像や音声を使って、専門的に分析しています」(松浦さん)

安全対策面で、他に利用されているシーンはありますか。

「稀にあるのが、クレーム対応ですね。例えば私どもの会社の車に関して『名古屋の高速道路で、何かを落としているのを見た』という連絡が入ったとします。そんな時は『ビークルアシスト』で目撃場所と時刻を軸に検索し、すぐに該当ドライバーと当時の状況の映像を確認します。

こういったケースですと、目撃した人が3日後に連絡してくるということもあります。だから過去までデータを追跡できる点が便利ですね」(植木さん)

「実際に調べてみると、うちの社員ではなかったりすることもあるのです。幸か不幸か、会社のカラーである黄色いダンプカー、イコール、フジ建設と認識してくださっている方も多いので、黄色いダンプカーに何か問題があると、まず我々に連絡が来る。

そういう場合にも慌てずにデータを遡って確認し、対応を考えられるのは安心です」(松浦さん)

アルコールチェックの一元管理機能に期待

「ビークルアシスト」のアルコールチェック機能にも関心があるとうかがっています。

「アルコールチェックが上手にできると嬉しいですね。会社に緑ナンバーの車があるので、社有車には厳格なアルコールチェックを行っています。

社有車の出発に合わせて運行管理者(白ナンバーの場合は安全運転管理者)が出勤し、対面とアルコールチェック機器で、飲酒状況がないかどうかを確認しています。

必然的に運行管理者も朝早い時間の出勤になり手間がかかるので、効率化したいところです」(植木さん)

緑ナンバー車は以前から厳しいアルコールチェックが法律で義務付けられています。また2022年から白ナンバー車でもアルコールチェックが必須となりました*。アルコールチェックの運用に対して、今まで混乱はありませんでしたか。

「飲酒事故を起こしてしまうような例は、幸い私どもの会社にはありません。

ただ残酒といって、前日に飲んでいたアルコールが検出されることは起こりますね。アルコールチェックを義務化することで、そのあたりの意識は徐々に高く持てるようになったと思います。今は殆どのドライバーが、12時を超えて飲酒することはなくなりました」(植木さん)

緑ナンバー車を多数所有する「フジ建設」は厳しいアルコールチェックを行い、その意義を実感されているのですね。

「事業用車では対面チェックが義務ですので、現状は植木自ら毎朝5時に出勤してドライバーの顔を見ながらアルコールチェックをして、送り出しています。だからこそ、より効率的に効果的にアルコールチェックを行いたいニーズがありますね」(松浦さん)
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「ビークルアシスト」では運転日報や運転スコアリングのデータと一元管理が可能。これからよりニーズが高まるアルコールチェックの効率化に、役立てていただけます。

*2023年1月現在、白ナンバー事業者における酒気帯び確認におけるアルコール検知器の導入については延期されています

データを俯瞰・分析して業務効率アップを目指す

今まで4年以上「ビークルアシスト」をご利用いただいて、走行記録のデータがかなり蓄積しているのではないでしょうか。

「管理側からすると、蓄積したデータは、配車の効率性や生産性の追求に役立てることができると思います。例えば、移動だけで2時間かかるような配車ラインの組み方は、効率が悪く是正すべきです。しかし個々の事例として処理していると、時間がかかってしまう背景にどんな問題があるのか、分かりにくい。

一方で『ビークルアシスト』の走行記録のデータを俯瞰すれば、いつも同じ場所で時間がかかったり、同じ時期に時間がかかったりするという事実が、一目瞭然に分かります。今後はそういった経営面での効率化にも『ビークルアシスト』の蓄積データを利用していきたいですね」(松浦さん)

的確な動態管理が、スムーズな顧客対応につながる

次は現場スタッフを統括されている、人財・車両重機事業部の野元幸博さんに、実務においてどのように「ビークルアシスト」を利用されているのかうかがいます。
まず廃棄物処理の現場における「ビークルアシスト」搭載の車両を使った仕事の内容について教えてください。

「廃棄物収集の手順は、依頼が来た都度配車する個別予約方式です。大体前日までに行先が決まっているのですが、急な依頼があったりキャンセルがあったりもしますので、いかに柔軟に効率的に配車するかというところに、頭を悩ませています。

私どもの会社には、廃棄物専用の収集車両が15台あります。それぞれの車種は大型トレーラー、大型ダンプ、4トンアームロール、3トンアームロール、7トンユニックですね。担当ドライバーは現在9名。その9名のドライバーがフル稼働しています。またそれとは別に産業廃棄物と土木の輸送用のダンプカーが12台あり、13人のドライバーがいます。

それだけの車両数に対して、毎日配車や運行管理をしています」(野元さん)

日々内容が違う依頼に応じて配車を決定するのは調整が難しそうですが、具体的に「ビークルアシスト」をどう利用していらっしゃいますか。

「一番は車両管理ですね。日々車両がどのような動きをしているか管理することに加えて、急な依頼の際にも活用しています。

社有車が外を走り回っている状況で至急の依頼が来たとします。その場合一番依頼の現場に近い車両を『ビークルアシスト』の動態管理の地図画面で探して、配車しています。

お客さんは急いでいる場合も多いので、現場までどれぐらいの時間がかかりそうかということを、事前に伝えられる点が便利ですね」(野元さん)

「野元は現場のスムーズな運行と安全性を担保する立場です。『ビークルアシスト』を使うことで、無理のない配車にも役立てていると思います」(松浦さん)

「松浦の言う通りです。例えば制限速度が60キロの所を80キロで飛ばせば、お客さまの希望通りの時間に駆けつけることができたとします。でもそれをやってしまったら、安全性が損なわれる。だからこそ『ビークルアシスト』の地図画面で車両の位置を確認し、安全性を担保しながら現場に到着できるのがいつ頃なのかを、しっかりと顧客に伝えます。

お客さまが不満に感じるのは、3時に到着しますと伝えて3時半になってしまうということ。最初から『今から向かうと3時半になります』と約束して、3時半に到着すれば問題がないわけです。

より正しい情報をお客さまに提供し、ドライバーも無理なく事故なくというところを両立するために、『ビークルアシスト』を役立てていますね」(野元さん)

状況証拠を共有し、事故の再発防止に務める

専務取締役の植木さんのお話と、現場担当の野元さんのお話、どちらの立場でも非常に安全性に留意されている印象を受けました。

「弊社の車両に事故がない事が、お客さまにサービスを提供する際の安心材料にもなりますし、安心安全な職場環境が、ドライバーさんの働きやすさにも繋がってきます。

その両輪を成立させるために『ビークルアシスト』が必要ですね」(松浦さん)

先ほど警察官OBの顧問を置かれているともおっしゃっていました。

「はい。事故防止に関しても、顧問にアドバイスをいただいております。『ビークルアシスト』は顧問からの評価も高いのです。

事故を起こした際に、状況が映像として残っていることや、急ハンドルや急ブレーキなどの運行の状況がこと細かく記録されている点で、監督しやすいということです」(松浦さん)

事故後の検証結果に関しては、ドライバーさんにどのようにフィードバックされているのでしょうか。

「いろんなケースがありますが、事故を起こしてしまった場合は、毎月行われる事故再発防止会議でフィードバックされます」(野元さん)

「月1回の事故再発防止会議は、総務主催で、責任者と当事者が集まって会議をします。社長、専務、顧問や総務部、安全管理者として野元も出席しますね。

その際管理側は、全ての事案に関しての『ビークルアシスト』の状況を確認して、再発防止会議に臨むわけです。『ビークルアシスト』のデータがあることで、その会議での話し合いの内容が、より具体的でスムーズなものになると感じています。当事者と管理側で『やった・やらない』の不毛なやり取りをする時間が省けますから。

フジ建設の社有車

あくまでも起きた事に対して当事者が、『今後はどうしたらいいだろう』というところから話がスタートするので、中身の濃い議論ができますね」(松浦さん)

前向きな議論につなげていくということですね。

「事故再発防止会議の場に呼ばれるドライバーは、緊張するはずです。でも総務部としては、あくまでも建設的な討議の場として、事故再発防止会議を捉えてもらえるようにしたいですね。『ビークルアシスト』も、運転者を監視したり束縛したりするものではなくて、運転者を守るものとして活用したいという気持ちが、根底にあります。

事故が起こった要因はひとつではなくて、それを詳細なデータを元に、様々な立場の人間の目で検証していくと、食い違いがあったりするものです。その方向性を合わせることで、『会社が考える安全運転はこういうものだよ』というコンセンサスを作りあげていくことが大切なのだと思います」(松浦さん)

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焦ったり無理をしたりといった心理的な負荷があると、判断力が低下し、交通事故を起こす確率が上がってしまいます。事故防止の観点からも再発防止の観点からも、客観的なデータに基づいた分析や判断は不可欠です。「ビークルアシスト」は豊富な視点から詳細なデータをご提供し、お客様をサポートいたします。

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