導入から3年。「ビークルアシスト」活用が業務の一部に
(株式会社ネクステージ)
クラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト(Vehicle Assist)」の活用について、今回は中古車買い取り事業や中古車販売事業を行う、株式会社ネクステージの買取事業部、前田祐希さんにお話しをうかがいます。
ネクステージは2019年から、主に買取事業部に「ビークルアシスト」を導入され、現在買い取り業務用の社用車600台に加え、マネージャークラスの車両、整備部門の車両と合わせて全部で700台以上の車両に「ビークルアシスト」を搭載されています。
また買い取り事業の事業所では、「ビークルアシスト」の地図ビューアを大型モニターに映し出し、社員が運転する車の位置情報がリアルタイムで表示されています。
導入から3年が経ち、日常業務に「ビークルアシスト」があることが、当たり前となっているそうです。
導入から3年、「ビークルアシスト」活用が業務の一部に
事業所の大型モニターには、いつも地図ビューアをモニターに映されているのですか?
「そうですね。車で買い取りに出かける社員の仕事ぶりを把握するために、常にモニターの地図ビューアで社員の状況をチェックできるようにしています。
ネクステージの買い取り事業で主に行っているのは、インターネットの一括査定というシステムを利用した営業方法です。一括査定で不特定多数の業者に買い取りを依頼されたお客様に対して、電話でアポイントを取り、ご自宅に社用車でうかがいます。つまり買取事業部の業務は、車を使うことが前提なのです。
ですから『ビークルアシスト』はいつも活用しています。買い取りで出張に出る社員は、全員『ビークルアシスト』搭載の車に乗り、出発するときに免許証をかざして、個人認証をするのが日課です」(前田さん)
車に乗っている間は、ずっと「ビークルアシスト」を通じて事業所とつながっている感覚ですね。
「そうです。僕は管理者としてビューアを見ている立場ですが、見ていて結構楽しいですよ。『誰々はどのあたりを走っているんだな』、『頑張って動いているな』など、皆の動向を感じられるので、僕は画面を見るのが好きです」(前田さん)
=======================
ネクステージ様が利用しているサービスパッケージは 「ビークルアシスト ビュー」。
動画を活用した安全運転管理から、リアルタイムな車両位置の把握やコースを活用した巡回効率化まで、高度な運行管理を行えるなど、機能をフルで使えます。
危険運転の動画を送信! 交通安全指導に効果抜群
「ビークルアシスト」導入の目的を教えてください。
「まずは交通事故防止が一番の目的でした。ネクステージは新卒採用が多く、新人のなかには運転に慣れてない人もいて、事故が多いのです。新人がどんな運転をしているかを知る必要があったので、録画機能を重視して選びました。
『ビークルアシスト』はスピード違反や急発進、強衝撃など、危険運転のアラートがメールで来ます。そのメールに添付された発生当時の動画を確認して、指摘していくという使い方をしています」(前田さん)
事故を起こしてしまう原因はどこにあるのでしょう。
「個人の運転スキルの問題が大きいと思います。今は『ビークルアシスト』のおかげで、映像を入手できるので、管理者が動画で技術的な問題を見極めて助言をしています。
事故をしてしまっても、指導って結構難しいじゃないですか。具体的にどんな運転をしていたのかが分からなかったので、以前は注意喚起ぐらいしか出来なかったのが実情です。
しかし映像があれば、当事者だけではなくて、他のスタッフにも映像を見てもらえます。店長以上でどういう事故があったかを報告するシステムになっているので、店長の判断で各々の事業所の社員に共有することもあります。『こんな運転したら駄目だよ』という情報共有ができて、それが新たな事故を抑止することにもつながっているのではないでしょうか」(前田さん)
実際に交通事事故の件数が減るなどの、目に見えた効果はありましたか。
「全体の数字は分からないのですが、『ビークルアシスト』の映像を元に細かく指導している店長の事業所は、事故が少ない傾向はあると思います。
例えば危険運転のアラートがメールで来た時に、厳しい店長だったら『お前、何したんだ!』とすぐに連絡をします。そうなると、営業社員も言われる前に報告を上げるようになり、事業所全体の意識が高まっていきます。
『ビークルアシスト』で危険運転の瞬間をひとつひとつ可視化することにより、『安全運転しなきゃいけない』という意識が刷り込まれていく効果がありますね」(前田さん)
社員の勤務態度把握にも有効活用
安全運転指導以外には、どんな活用をしていますか。
「先ほどもお伝えしたように、常時モニターで社用車の位置情報をつかんでいます。私たちの仕事は、約8割が出張査定という形でお客様宅に伺っています。
現地で車の査定をし、1日で3件、4件ぐらい回ったりもするので、忙しい時は朝出張に出て夜帰ってくるという日も多いのです。
その間に『ちょっと息抜きしちゃおう』思ったりとかするスタッフもいるので。『あの子全然帰ってこないな』と思って、パッと管理画面を見たら、長時間アイドリングでコンビニにいたとか、結構あるんですけど(笑)。そういうのもチェックはしていますね。
また時間帯によっては直行直帰もありますので。お客様宅で商談が終わるのが夜の8時、9時だったら直帰する場合もあるのですが、その後どういう動きをしていたかをチェックできます。
本当にたまにですが、そのまま遊びに行っちゃう子とかもいたりするんですよ」(前田さん)
長時間出張の連続で、その間は単独行動ですし、緊張を保つのが大変ですね。
「私たちは『フルスイング買い取り』といって、いったんお客様宅で決めた査定額を、変更しないことを保証しています。ネクステージのMAX金額をしっかり提示して減額を基本的に行わないということです。
車のコンディションや修理歴の見落としをしてしまったら、会社の損害も大きいので、神経を使います。しかも今は中古車市場が活況で、ネクステージでもできるだけ多く買取させていただきたいというミッションがあるので、忙しいのです。
1日に2件、3件と出張査定をしていると社員も疲れて来ますので、逆にちゃんと休みを取るように促したり、少しでも効率良く動けるようにしたりということに、『ビークルアシスト』を活用しています」(前田さん)
効率的な出張の道順を、管理室から指示することもあるのでしょうか。
「あります。管理室で社員の車のいる場所を把握しているので、新たなアポイントが入ったときに、近くに居る車に『次はここに行って』と指示を出します」(前田さん)
部長クラスも含めて「ビークルアシスト」搭載車が当たり前
「ビークルアシスト」に関する社員の皆さんの反応はいかがですか?
「新入社員は、初めから『ビークルアシスト』が付いているので、それがあたり前という感覚ですね。
ただ、緊張感はあると思います。運転している側からすると、全部データを取られて、どういう運転しているかが管理者側に簡単に分かってしまうので。
実は私たちもずっと画面を見ているわけではないのですが、いつでも見えるところにモニターを掲げて、『ビークルアシスト』の画面を映しておくことで、『ちゃんと店長が見ているな。だから安全運転しないとな』という気持ちに、なってくれていると思います」(前田さん)
社員の多くに出張が必須の仕事のなかで、「ビークルアシスト」のリアルタイムに動向が分かる機能が、行動の引き締めにつながっているということですね。
「そうです。実は僕たち役職者の乗っている車にも『ビークルアシスト』が付いています。
ネクステージは北海道から沖縄までブロック長というのがいて、ブロック長は『ビークルアシスト』搭載の社有車を与えられています。そしてその車で担当ブロックを巡回するのです。僕は東日本統括なので、メインは東京の店舗を持っていて、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、辺りを巡回しています。
事前に自分達の1カ月のスケジュールをカレンダーに入力するんですけど、例えば今日だったら僕は今幕張に来ているので、幕張と入力してあります。その際本当に家から幕張まで行っているか、チェックされているのです。それで、カレンダーと実際の『ビークルアシスト』の経路の相違があったら、報告を上げなくてはいけない。僕らも本社に管理されているということです」(前田さん)
会社全体の業務フローのなかに「ビークルアシスト」がしっかりと組み込まれていると感じます。
「そうですね。『僕らも見られているんだから、君たちと一緒だよ』と、スタッフには言っています。
昨今は店舗数が急拡大していて、先日の土日も3店舗同時にオープンしました。それにともなって新規スタッフも多く採用しています。そうなると店舗のメンバーの半数以上は新人や2年目ということにもなるのです。
人材を管理育成する側も大変なので、それをサポートしてくれる『ビークルアシスト』は、必要なツールですね。
それに今年からはアルコールチェックの義務化も始まりましたから、確認管理業務が増えています。今は直行直帰の時は本部から電話をして確認するしかないのですが、それだと手間だし、確かめ方が甘いですよね。
『ビークルアシスト』にはアルコール検知器の測定結果を各車の端末から記録してくれる機能があるとのことで、興味があります」(前田さん)
ネクステージのように車での移動が多い職種では、どうしても管理者の目が届かなくなりがちです。そんななかで、勤務管理をしたり安全運転を実現したりするためには、報告や連絡などのコミュニケーションが不可欠です。
「ビークルアシスト」なら、日報や危険運転の報告などの、コミュニケーションを自動化。また搭載車の運転ログを、地図データや映像で振り返ることができます。また2022年3月からは「酒気帯び有無の確認結果の記録/保存」機能も加わり、アルコールチェックに関する法改正にも対応しています。