社用車を保有する企業では欠かすことのできない「車両管理」。これは運送・配送業に限らず、営業車など車両を有する全ての企業で求められる業務です。しかし、その管理には想像以上にムダがあることをご存知でしょうか?今回は、人手不足が深刻化する今だからこそ求められる、「車両管理を効率化するための方法」についてご紹介します。
■そもそも社用車の管理とは?
■社用車の管理に潜むムダとは?
・「社用車の稼働」に関するムダ
・「日報作成」に要するムダ
・「社用車の走行ルート」に関するムダ
・「安全運転管理」のムダ
・「車両のメンテナンス」に伴うムダ
■継続できる運用方法を確立し、ムダを解消しよう
社用車を使うことで、客先までの移動や商品・資材等の搬送を飛躍的に効率化できます。しかし、その管理・運用面では車両のみならず、車両の利用者や利用予定など多くの要素を考慮しなければなりません。
そもそも、道路交通法では「乗車定員11人以上の自動車1台」または「その他の自動車を5台以上」所有している事業者は、安全運転管理者を選任に加えて、運転記録の実施を始めとする複数の管理業務が義務付けられています。そして、管理すべき内容が多いからこそ、そこには多大な手間が生じます。このような背景から、車両管理業務は管理者の業務負荷増大や長時間労働の温床に繋がりやすい、という状況を認識する必要があります。
では、具体的にどのようなムダが生じうるのでしょうか。
多くの企業では、5つの要素にムダが見受けられます。それぞれのムダの内容と、その解消方法を合わせて見てみましょう。
多くの企業では、限られた台数の社用車を共用利用しているのではないでしょうか。車両の稼働率が向上しているようであれば、それは車両管理の効率化が進んでいることになります。一方で、車両の稼働率が低下しているようであれば、そこには管理の非効率さや無駄な管理コストが生まれていることになります。
現場の営業マンが機会損失を起こさないような効率的な車両管理を行うためには、車両予約などの管理ソフトが最適です。車両管理コストを無駄しないためにも、稼働状況を見える化し、最適な車両数にしましょう。
企業が安全運転管理を行う上では、ドライバーの日報作成が義務付けられています。そして、管理者の立場からすると、その日報の回収・入力・集計は多大な負担になっているため、長時間労働の原因にも繋がっています。
例えば、訪問先や休憩時間、業務実績の記録は、GPSを搭載した通信型ドライブレコーダーによって自動化できるケースがあります。データ入力作業を極力減らすことで、空いた時間を重要度の高い他業務へと振り分けることができるでしょう。
例えば、複数の顧客を訪問する場合には、どの順番でどのルートを通るかによって、移動の効率性が変化します。
パイオニアが提供する「ビークルアシスト」には、訪問先などの複数の地点や最適な訪問順などをあらかじめ管理者が登録しておき、車両に送信できる端末も存在します。このような仕組みを使えば、たとえ、経験が浅いドライバーであっても、効率的に訪問先を回ることができるはずです。効率よく走行できれば、ガソリン代の抑制、業務時間削減、といった効果を狙うことができます。
安全運転管理者が頭を悩ます事柄の一つに、安全運転指導があるのではないでしょうか。多くの企業では、安全運転指導に集合型の研修スタイルが用いられています。このような安全運転講習では、その内容がなかなか自分ごと化されず、事故削減につながる効果も見えづらいことから、その非効率さを指摘する声も散見されます。
その点、クラウド型の通信型ドライブレコーダーでは、危険運転を検知するとその場でドライバーへ警告を発する仕組みが備わっているため、日常的な安全運転指導として組み込めます。また、レポート機能が搭載されている仕組みであれば、管理者が研修内容を考える手間もなく、個々のドライバーに対して具体的な安全運転指導を行え、高い事故削減効果が期待できます。
最後にお伝えしたいのは、車両のメンテナンスに伴うムダです。社用車1台1台には、車検に加えてメンテナンスや修理に伴い、従業員が利用できない日が必ず発生します。そのタイミングを見越して車両の手配を行わなければ、思わぬ営業機会の損失や営業効率の低下を招きかねません。
初めにご紹介した車両予約などの管理ソフトなどを活用し、車両のメンテナンススケジュールをあらかじめ考慮した上での管理を行いましょう。
参考:社用車の運転日報とは?書き方や記載する内容などを解説 |お役立ち情報|クラウド型車両・運行管理サービス ビークルアシスト|パイオニア株式会社 (pioneer.jp)
パイオニアが提供する「ビークルアシスト」では、今回ご紹介した社用車の稼働の把握、日報作成、訪問順最適化など、多くの車両管理業務をカバーしています。そして、継続的な運用を実現するために「運用の自動化」がコンセプトに据えられており、管理者のムダを最小化しつつ、管理業務を推進することが可能です。
「車両管理業務を効率的に行いたい」とお考えの企業様は、お気軽にお問い合わせください。