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導入事例
株式会社山口工務店様

導入6年目にたどり着いた「ビークルアシスト」超活用術
(株式会社山口工務店)

株式会社山口工務店

業種
建設
導入台数
51台
課題
クラウド型運行管理サービス ビークルアシスト 導入事例集をダウンロード

三重県伊勢市に本社を置く「株式会社山口工務店」は、地域に根ざした工務店として建設・土木工事や不動産取引を行う企業です。2017年12月に交通事故削減のために「ビークルアシスト(Vehicle Assist)」を導入して、たった4カ月で危険挙動の回数が半減するという、劇的な効果を挙げました*。現在は導入後6年目。導入当初より洗練された利用方法で、更に高い効果を挙げているそうです。そこで前回の記事のインタビューにお応えいただいた経営管理チームの千原朋樹さんに再度お話をうかがい、現在の「ビークルアシスト」活用法について語っていただきました。
*通信型ドライブレコーダー導入4ヶ月で安全運転に大きな効果(株式会社山口工務店)https://mobility-service.pioneer.jp/case/yamaguchi/

導入から6年、費用・効果の両面でメリットを実感

ーー「ビークルアシスト」導入後6年目となり、社有車全てに「ビークルアシスト」が導入されている状態です。長期間の利用で、どのような効果を感じていますか。

「一番大きいのは交通事故が、目に見えて激減したことです。それにともなって保険料も非常に安くなり、差額で導入費用を十二分にペイできる位になりました」(千原さん以下「」内の発言全て)

保険料はどれくらい下がったのでしょうか。

「詳細な数字は申し上げられないのですが、導入前に比べて20%位は少なくなっています。一方で導入車両は増えていることを考えると、大きなコスト減です。保険はフリート契約で、無事故の最大割引率が高いので、事故削減が保険料削減に直結しています」

安全運転実現の副産物として、保険料が20%も削減されるのは大きいですね。

「事故に至らない段階の危険運転の頻度を見ても、激減しています。『ビークルアシスト』がアラートする危険運転の回数が0回という社員も、導入当時から増え続けているのです。会社全体で安全運転への意識が高まっているのを感じますね」

山口工務店の施工事例

「ビークルアシスト」の効果を最大化する活用法

導入以前は保険料のコストが高かったのですね。かつては事故を起こしていたということでしょうか。

「そうです。大概が本人の不注意や、現場に急ぐための気持ちの焦りが原因の事故でした。それが今ほとんどなくなっているという状態です」

状況改善の要因としては、何が挙げられると思われますか。

「まずドライブレコーダーが目の前にあることで、ある程度気持ちを抑制する効果があると思います。

それに加えて毎月、社員全員を危険運転の回数を元に少ない方から順位をつけてリスト化し、社内のイントラネットにアップしています。そういった情報を共有することで、社員同志が、安全運転を実現するべく声を掛け合うようになりました」

リストは役員の方も含めて出されるのでしょうか。

「ガラス張り経営を掲げていますので、社長も含めまして全員公開です。役職は書いていないのですけれども、全車両に『ビークルアシスト』が設置されていますので、社長、専務、常務も含めて、同じ枠の中で集計させてもらっています」

伊勢ショールーム

データ分析により見えた業務改善のポイント

危険運転リストのデータの活用方法を詳しく教えてください。

「いろいろな分析に利用しています。リストは危険運転の回数順に並べて、5回より危険運転回数が多い人に関しては、黄色いマーカーを引いています。そうやって見ると、危険運転が多い人も、また危険運転が皆無の人も、それぞれメンバーがほぼ固定化してきています。

回数が多い社員に関しては、危険挙動が発生した地点を中心に細かく走行距離やルートなども確認します。遠い現場で疲弊していたり、都心の名古屋市内ですと交通量が多くて、タクシーの割り込みなどで急ブレーキを踏んでしまったり、といった可能性もあり得るので。そういった危険運転がなぜ起こったのかという分析にも役立てています」

アラートの有無だけではなくて、危険運転が発生した背景まで分析されているのですね。

「加えて危険運転の回数のデータ縦軸、時間を横軸とした折れ線グラフも作って共有しています。それが面白いことに、毎年同じような波形になるのです。

年間を通じて、気持ちの焦りですとか気温などもあると思うのですが、危険運転が多くなりがちな時期というのは、決まっているのです。年末になると普段運転しない人が運転したりもしますし、そんな時は急ブレーキを踏むようなシーンが増えるとか、そういった世間の動きなども反映しているのではないかと思います。

今後も引き続きデータを深掘りして、分かったことを全社的に周知していきたいですね。裏付けがあると注意深く運転できますので、危険運転を未然に防ぐことに役立つはずです」

データ分析の仕方によって、様々な事実が浮かび上がってくるのですね。

「そうですね。『ビークルアシスト』のデータはCSVファイルでエクスポートできるので、様々な加工ができます。アイデア次第で広く活用できると思いますよ。

例えば私どもの会社では、『ビークルアシスト』で分かるリアルタイムの走行距離とガソリンカードに反映される燃料費から、車両ごとの燃費も出しています。もしもリッターで5キロとか6キロとか、燃費が極端に悪くなった場合には、過積載や故障の可能性が疑われるわけです。

このように、様々なことがデータから浮かび上がって来ます」

問題を改善し、安全運転を実現する具体的な施策

データ分析から見えてきたことを、どのように業務に反映しているのでしょうか。

「まず危険運転が多い社員に関しては、危険運転5回以上の黄色マークが連続3回になると、安全運転講習を受けてもらうことを決めています。近くに自動車学校がありますので、そこで半日程の講習を受けてもらいます。幸い今のところ、そういった方は出ておりません」

該当者がいなくても、安全運転講習を受けるというペナルティを決めておくことで、抑止力になりますね。

「あとは先ほど申し上げたように、イントラネットでランキングを共有したり、データ分析の結果分かった内容を共有して注意喚起したりといったこともしています。

また運転者が属している各課をチームに分けているのですが、そのチームリーダーが危険運転回数が多い社員に、集中的に注意喚起をするという体制を作っています。チームごとの危険運転頻度のランキングも出ますので、自分のチームがなるべく上位のほうに来るように、いい意味での競争心を持って、チーム一丸となって取り組んでいますね」

山口工務店の社有車と、設置されたドライブレコーダー(DM02)

データの共有は主にイントラネットを使っているのでしょうか。

「実際に事故が起きた時には会議で該当事故の動画などを確認します。

山口工務店では月に一回、全体会議という全社員が集まる情報共有の場を設けています。工事の進捗状況や受注実績などを発表する場なのですが、交通事故があった場合には、この場で事故当時の動画を再生して共有することにしています。同時に事故発生の原因やパターンを分析して発表することによって、全部署に注意喚起する狙いです。

『ビークルアシスト』は事故や危険運転時の動画を撮影しているだけではなくて、細かい場所まで、地図で確認することができます。そういった情報を報告書にまとめて、動画を実際に見てもらいます。生々しい動画が記録されることによって、社員が事故を身近でリアルなこととして意識できていると思います」

交通事故発生リスク減による管理者負担の軽減

「ビークルアシスト」導入によって、管理側の負担は減りましたか。

「減りましたね。何よりも交通事故が激減したことによる、心理的な負担が減りました。私もかつては、いつも心のどこかで『この瞬間にも、会社の車がどこかで事故を起こしているかもしれない』という気持ちがあり、心が休まりませんでした。

私は危険運転の通知のメールを受けるようにしています。『ビークルアシスト』は通信型でリアルタイムに情報が飛んでくるので、『何も通知が飛んでこないということは、今は何も起こっていないということだ』と安心できます。またもしも通知が飛んで来ても、すぐに確認を取ることができます。その結果段差を踏み越えただけだったというような確認や対応判断が出来ますので安心につながります。

導入前に気が休まらなかったのは、社長も同様です。それまでは何かがあったら都度、現場に駆けつけていたものでした。今では事故が起こった状況を、リアルタイムに共有・確認できるので、必要に応じて担当者レベルで対処できます。そういった意味では、都度社長に心配をかけずに対応できる体制が整いました」

山口工務店の本社

危険運転をリアルタイムで知らせるからこその安心感があるのですね。

「はい。ひとたび交通事故が起こってしまえば、直接現場に行って事故当事者にお詫びをして、お互いの連絡先を交換したり、車両の写真を撮影したり、保険会社に電話したり。多くの人が関わりますし、長引くこともあります。それは大変な心労です。特に人身事故になると、言動一つで相手の心情にも関わりますし。当初は私も安全運転管理者の業務に慣れてなかったものですから、苦労しました。

しかし今はそういった事故は、1年に1回あるかないか程度になりました。その1回あるかないかの事故も複合的な事故のことの方が多いですね。以前発生した自損事故の例では、雨の中、坂道を登り切った後の下りでタイヤの接地面が少ない状況で、かつ過積載気味になっており複数の事故要因が絡み合っていました。ながら運転だったり不注意が原因の追突事故、そういったものは本当になくなりました」

社員の方の意識が高まったのでしょうね。

「そうですね。そのことによって会社のリソースも、私自身のリソースも他のことに割けるようになりました。『ビークルアシスト』導入により、心理面、工数面、金額面とさまざまなメリットがありました」

山口工務店の志摩ショールーム

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社有車での事故は法律上でも、企業の責任が追及されます。社有車を持つということは、それだけ責任の重いことなのです。「ビークルアシスト」はその責任を企業担当者様とともに担い、交通事故削減に貢献いたします。

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